導入事例・インタビュー

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株式会社ジェイメック

「アクティビティ・トランスフォーメーション・サービス※」 で新たな付加価値を創造し、自社のトランスフォメーションと企業ミッション実現に動き出す

※ABC(Activity Based Costing)/ABM(Activity Based Managment)という経営管理手法を活用したTESのコンサルティングサービスです。

左から、JMEC様:DX・PR 戦略室室長の濱田さん、技術開発室プロデューサーの高橋さん、TES:イノベーション推進室の秋葉(担当)、室長の重藤

株式会社ジェイメック(以下JMEC)は、「医療と美容の融合を通じて、人々の『美と健康』への願いを実現する」ことをミッションとして1995年に設立され、創立以来「for the patients‘ smile」を主義に業容を拡大。さらなる成長のためのDXを推進したお二人に、都築エンベデッドソリューションズ(以下TES)との関係も含めてお話しをうかがってみました(文中、敬称略)。

共感からすべてがはじまった

DX・PR 戦略室室長 濱田 眞吾さん

コロナ渦の2021年春、さらなる会社の成長を目指すため、企画マーケティング部 DX・PR 戦略室室長の濱田はDX推進をスタートさせた。「まずはセールス、マーケティングのDXに関する取り組みを進めようと考えていました。ところが進めるにあたって社内を見回すと、日々の活動結果であるデータが分散しているのに気付いたのです。『なぜ、こうなっているのだろう』、と技術開発室プロデューサーの高橋と話し合ったのがスタートでした。結果につながる手前の部分から整理しないと、今ある数字も読み取れない。これではちぐはぐな目先だけのDXになってしまう。土台形成をしっかりすることが重要だ」、と感じたという。

技術開発室プロデューサー 高橋 健人さん

高橋は、「そのころちょうどTESの秋葉さんよりアクティビティ・トランスフォーメーション・サービスの提案を受けたんですよ」と。自社リソースで行うか、コンサルティング会社などに委ねるのか。検討をした結果、アクティビティ分析を自社だけのリソースだけで行うことは難しいと判断し、社外のリソースを選択。複数の会社からTESを選んだ理由を高橋は、「会社のミッション・企業文化・社風などに共感していただいたこと、お互い商社であり事業構造が似ていること、などが大きなポイントでした。だからこそ、単なる業務効率化だけではなく、自分達の力の出し方などのアドバイスもいただけるのではないかと」話す。濱田も、「発注する前段階から、秋葉さんがすでにうちの内部に飛び込んでくれていた。『貴社のために』という献身的な姿勢にいっそう共感度が上がって行った」。ここからTESとの関係がスタートして行くことになる。

ストーリー作りから手伝っていただいた

秋葉から見てJMECの強みは、社員自身がDX推進の必要性に気づき、さらに外部を使っての取り組みを会社の意思決定にまで展開できた点だという。濱田は力説する。「小さい会社だからこそ、特に自身を含めた中堅社員の役割は重要だと思っていました。上も下も見えていて、業務の内容も理解でき、現場の同意も得られる。現場の代表として、経営層と交渉するイメージでした」。

とは言え、実際の稟議には苦労も多かったと言う。「目先の改善をするという提案だけでは、経営層からは、『いつまでできるの? 投資対効果は?』 と個別の話しになってしまうのです。そこで中長期的なビジョンを持って、そのためにこのアクティビティ分析をやらせて欲しい。マクロの視点から入り、そのうえでミクロの改善に持って行くというストーリーを描きながらの試行錯誤を繰り返しました」(濱田)。

そして高橋は、「ストーリー作りから秋葉さんに手伝っていただきました。秋葉さんには弊社のあるべき姿に向かって現状をきちんと分析し、どのようにすればそこに到達するか、できる限り丁寧に提案に織り込んでいただきました」と振り返る。

濱田は、「既存業務のスケールアップだけではなく、プラスアルファのビジネスモデルや、業務の在り方を含めて、To-Beを一緒に考えるというストーリーを経営層に見せることができた。おそらく既存のコンサルティング会社ではわからない、プラスワンの提案をしていただいたと思っている」と語る。高橋も、「何度も足繫く、あきらめずに通っていただいた。その積み重ねで、依頼したことをあきらめずに最後までやってくれるんだろうな、途中で頓挫することもない、という確信を感じてお願いした」という。

自分たちだけでは見えにくかった将来像を、幾度ものワイガヤと資料作りを通して言語化し、それを目指して自分たちから声を上げて行こう、という意識で前のめりに仕掛け作りを進めることができたという。

成果物を見て、メンバーは変わっていった

事務局である濱田と高橋が、他の部署の従業員たちの理解を得るために動き出した。そこにも苦労や工夫があったはずだ。そのことを聞くと濱田は、「私は言い切りました、『アクティビティ分析をやりますから』」と。「私はそれをフォローしていた(笑)」(高橋)。そこは二人の絶妙なコンビネーションがあったのだろう。

濱田はさらに言う。「最初は、『めんどくさい』、『本当に変わるの?』と十分に信用してもらえてなかったのです。でも、秋葉さんから出てくる成果物を見て、少しずつ理解していただけるようになっていったのです。今は『やってよかった』と関係者全員が実感しています」。高橋は、「確かに変わってきているな、と。新しくシステムを導入する際にも皆が前向きに取り組んでくれる。これはアクティビティ分析を前段として実施していたからこそです」。さらに二人は、「乗り越える壁が次のステップに移ったと感じますし、壁をポジティブに考えるようになりました。また、新たに出た壁を再び乗り越えるためにTESさんが一緒に考えてくれる、という共感もあります」。

(図 アクティビティ・トランスフォーメーション・サービスの成果物イメージ)

コンサルというよりもカウンセリング

今回のアクティビティ分析を通じて、TESをどのように評価しているのだろうか。「ともに汗をかきながら伴走してくれるパートナーだと感じています。アクティビティ分析が終わった後でも共感しながらTo-Beに向かって伴走してくれると期待しています。アクティビティ分析を経て、弊社の現状を理解したうえで、提案をしてくれる精度は他社とぜんぜん違うと思います」(濱田)。

「頭だけでの理解ではなく、『本当につらかったですよね』という一緒に苦労してくれている共感がTESの提案にはありました。コンサルティングというよりもカウンセリングでしょうか。話しを聞いてくれるだけでスッキリするんです。秋葉さんだけではなく、他のTESの皆様も業務に応じて、自分事として寄り添って提案してくれました」(高橋)。

次のステップついてどのような構想があるのだろうか。濱田は熱く語る。「To-Beに向かう長期的な絵を一緒に描いてもらった。既存のビジネスをスケールアップさせることだけではなく、生まれた余力を持って次の新しいビジネス展開に投資をする。今は短期的に工数削減などの効率化を目指していますが、To-Beに向けた次の準備も並行して進めて行きたいと考えています。経営層も我々も、アクティビティ分析の中で付加価値創造をキーワードにかかげています。既存のものをスケールアップさせる、そしてもっと新しい付加価値創造を目指す、という長期的な仕掛け作りの準備をまさにはじめているところです」。

これからも伴走を

アクティビティ分析の経験を踏まえて、同じ中堅・中小企業に向けたメッセージを聞いてみた。濱田からは、「アクティビティ分析で業務の棚卸しを進め定量的に書き出すだけで、『なんでこの業務をしているのだろう』という気づきがあり、目的・目標がはっきり見えてくる。これもっとこうやって効率化したほうがいい、という目線が得られる。もし、手段が目的になっている従業員の多い企業には、一人一人の目的意識を形成するのに大いに役立つと思います。一人一人の目指す方向性と、会社の目指す方向性が一緒になって行けば、その組織はどんどん前に進んで大きくなって行くと思います。『みんなで一緒に次に行こうよ』という土台ができ、マインドセットを形成するためにとても有効です」と、ありがたい言葉をいただいた。

次に会社の中でどのような組織のどのような人におすすめなのかをうかがうと、「経営者、DX部門、企画部門は特に必要」(高橋)、「先駆者的な役割の人。切り開いてい行くような人」(濱田)と答えていただいた。特に社内のネットワークを活用できるインフルエンサーとの親和性が高いようだ。

今回のTESのアクティビティ・トランスフォーメーション・サービスについて、コスト面についてもうかがってみた。「一連の活動、日々のコミュニケーション、最終成果物など、どれも投資対効果が非常に高いと感じています。コスト度外視だと思うくらいでした」(濱田)。TESはアクティビティ分析後のソリューション提案などが狙いであることを話すと、濱田は「むしろそれで良い。当方にベンダー選定の自由はあるというフェアな関係が前提ではありますが、TESさんもアクティビティ・トランスフォーメーション・サービスに投資し、それをもとに価値ある提案をしてくれるはず。だからこそ次のシステム導入の際もTESさんに伴走してもらいながら、一緒にTo-Beに向けて一緒に走れたら、と思います」と語った。

JMECという企業文化があったからこそ

最後に聞いてみた。今回のように部署間の壁を越えて皆様が共感して集まってくれるのはなかなかないことで、他の会社はそこに行きつくのが難しい。JMECにはその土壌があったのではないか。

「社長の林と話した時に、JMECのいいところは、部署の垣根を越えて何とかするベンチャーマインドの人が多いことをうかがいました。そういう人たちがいたからこそ今があり、時とともにやや希薄になりつつも、その企業文化の根幹が残っていたからこそプラスに働いたのだと思います。でも、それが社員五百人、千人規模になってもやり続けられるかは、違う壁ができるのだと思います。成長を続けるのであれば、そのフェーズに応じた社員の連帯を考えて行くことが大切なのだと思います」(濱田)。

これからのJMEC、ますますその進化に注目して行きたい。

株式会社ジェイメック様ご紹介

株式会社ジェイメック様は、医療機器、美容器具、化粧品などの製造・販売・保守サポートを全国の病院・クリニック・一般消費者へ展開する、美容医療業界のリーディングカンパニーです。


〔編集後記〕
インタビューを終え、JMEC様よりいただいた「新たに出た壁を再び乗り越えるためにTESさんが一緒に考えてくれる、という共感もあります」、という言葉に真摯に向き合い、これからもますます力強い伴走者を目指してまいります。また、この度のアクティビティ・トランスフォーメーション・サービスを踏まえたJMEC様への提案・取組事例をご紹介させていただきます。

  • 業務アプリ・CRM/SFAとして利用するKintoneのアプリ最適化
  • 請求書発行の手間を削減する電子請求書発行システム「楽楽明細」の導入
  • コンテンツの一元管理・共有・コラボレーションを実現するコンテンツクラウド「Box」の導入

分析を踏まえたからこそできる、JMEC様にとって真に必要なソリューションを提案し、それに共感をしていただけるように、一つ一つ丁寧に取り組んでまいります。


アクティビティ・トランスフォーメーション・サービス

ABC(Activity Based Costing)/ABM(Activity Based Managment)という経営管理手法を活用したTESのコンサルティングサービスです。
本サービスは、アクティビティ(業務・活動)の定性・定量データ収集から始まり、アクティビティを中心にした内部環境の現状把握・客観的データ分析・課題抽出・課題解決策や計画策定、施策の投資対効果算出などを行うことで、トランスフォーメーション実現に向けた施策とその成果を経営指標(KPI)とリンクさせることを可能にしています。
TESは「ビジネスインテグレーター」として、自社実践で蓄積した活動ノウハウ・幅広い知識・客観的視座などの価値を本サービスを通じて提供し、お客様のトランスフォーメーション実現に貢献します。
https://tsuzuki-es.jp/service/transformation


都築エンベデッドソリューションズ株式会社 担当コンサルタントよりコメント

今回は約4か月間かけて一連の活動(詳細はサービス概要に記載)を実施しました。
振り返ると、本サービスのコンセプト、TESが提供する価値、TESからJMECさんに伝えたい思い、JMECさんが目指す姿など、あらゆる要素にお互いが共感し合えたことが、本プロジェクトの成功要因だったと感じております。
TESは今後も、貴社が「人々の美と健康への願い」を実現するための伴走者でありたいと考えておりますので、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

秋葉 哲也(イノベーション推進室)


編集  イノベーション推進室 インサイドセールスチーム